ビタミンB12

概要

ビタミンB12は赤色をしていて「赤いビタミン」とも呼ばれていますが、これはコバルトを含むためといわれています。

また、食物性食品には含まれないため、ベジタリアン(菜食主義者)のビタミンB12不足が懸念されていて、ビタミンB12強化豆乳やスーパーフードのニュートリショナルイーストなどが注目を集めています。

ビタミンB12は多量に摂取しても体外に排泄されるため、過剰症の心配はありません。

多く含まれる食品

食品名成分量 100gあたりμg
シジミ68.0μg
赤貝59.0μg
スジコ54.0μg
牛レバー53.0μg
アサリ52.0μg
鶏レバー44.0μg
サンマ16.0μg
プロセスチーズ3.2μg
シジミ68.0μg

期待される効果

ヘモグロビンの合成

葉酸と協力してヘモグロビンの合成を助けているため、どちらかが不足すると正常な赤血球が作られなくなります。

認知症の予防

認知症の患者は脳内のビタミンB12濃度が低いことが知られています。

それはホモシステインという動脈硬化や心臓病のリスクを高める成分の血液中濃度を下げる働きがあるからです。


引用文献

日本人の食事摂取基準(2020年版) 厚生労働省

令和元年国民健康・栄養調査報告 厚生労働省

日本食品標準成分表2020年版(八訂)文部科学省

eJIM 厚生労働省

サプリメント健康辞典 著者/一般社団法人日本サプリメント協会 監修/NPO日本抗加齢協会

最新ビタミン学~基礎知識と栄養実践の手引き~ 著者/京都大学名誉教授・日本栄養食糧学会会長 糸川嘉則

栄養素の通になる第5版 食品成分最新ガイド 上西一弘


記事筆者

アンチエイジング・プロ 管理栄養士 SAIKO 管理栄養士の知識を活用して健康食品サプリメントの商品開発を行っています。年間500件以上の食事指導の経験が自慢。・・・もっと詳しく


サプリメントの対応について

対応剤形

  • 錠剤(タブレット)〇
  • ハードカプセル
  • ソフトカプセル△
  • 顆粒〇
  • ドリンク〇

さまざまな形状のサプリメントが販売されています。顧客ニーズに合わせて剤形を決めるとよいでしょう。

サプリメントや医薬品で摂取する場合は、一度に大量に摂取するよりもこまめに飲むことや、空腹時を避けて食後などに飲むのが効率よくビタミンB12の摂取ができます。

一度に大量に摂取してしまうと、ほとんどが尿として流れ出てしまいますので、よりビタミンB12を補給したい場合は、こまめに摂取するほうがお勧めです。

また、空腹時に摂取すると胃を荒らす可能性がありますので、空腹を避けて摂取するのが望ましいでしょう。

1日あたりの摂取目安量

出典:「日本人の食事摂取基準(2020年版)」厚生労働省

栄養機能表示食品の上限、下限

上限値60μg

下限値0.72μg

栄養素等表示基準値

2.4μg

栄養機能表示 

ビタミンB12 は、赤血球の形成を助ける栄養素です。

摂取する上での注意

本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、 より健康が増進するものではありません。一 日の摂取目安量を守ってください。

栄養機能食品 東京都福祉保健局

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/hyouji/kyouzai/files/eiyouseibun_chapter_5_kinoushokuhin.pdf