ナイアシン
概要
ナイアシンは体内で最も多く存在する水溶性ビタミンで、ビタミンB群の仲間です。
体内ではニコチン酸、ニコチンアミド、トリプトファンとして活性しています。
ニコチンアミドは1型糖尿病の治療薬として、ニコチン酸は脂質異常症(高脂血症)の治療薬として使われることがありますが、大量に摂取した際に副作用があることが報告されており、水溶性ビタミンですが耐用上限量が設けられています。
多く含まれる食品
食品名 | 成分量 100gあたりmgNE |
カツオ | 24.0mgNE |
クロマグロ(赤身) | 19.0mgNE |
鶏ささみ | 17.0mgNE |
マサバ | 16.0mgNE |
鶏胸肉(皮つき) | 15.0mgNE |
マイワシ | 11.0mgNE |
ひらたけ | 11.0mgNE |
エリンギ | 6.7mgNE |
期待される効果
健康に役立つ
炭水化物、脂質、たんぱく質がエネルギーになる過程で補酵素として働きます。
エネルギーを作り出す過程でとても重要な役割をになっており、体内での必要なエネルギーの6~7割はナイアシンの働きによって生み出されるといわれています。
二日酔いのケア
アルコールを摂取したときに体内で作られるアセトアルデヒドは頭痛や吐き気などの不快な症状の原因となる物質で、このアセトアルデヒドを分解する補酵素としても働きます。
引用文献
日本人の食事摂取基準(2020年版) 厚生労働省
令和元年国民健康・栄養調査報告 厚生労働省
日本食品標準成分表2020年版(八訂)文部科学省
eJIM 厚生労働省
サプリメント健康辞典 著者/一般社団法人日本サプリメント協会 監修/NPO日本抗加齢協会
最新ビタミン学~基礎知識と栄養実践の手引き~ 著者/京都大学名誉教授・日本栄養食糧学会会長 糸川嘉則
栄養素の通になる第5版 食品成分最新ガイド 上西一弘
記事筆者
アンチエイジング・プロ 管理栄養士 SAIKO 管理栄養士の知識を活用して健康食品サプリメントの商品開発を行っています。年間500件以上の食事指導の経験が自慢。・・・もっと詳しく
サプリメントの対応について
対応剤形
- 錠剤(タブレット)〇
- ハードカプセル〇
- ソフトカプセル△
- 顆粒〇
- ドリンク〇
さまざまな形状のサプリメントが販売されています。顧客ニーズに合わせて、剤形を決めるのがよいでしょう。
サプリメントや医薬品で摂取する場合は、一度に大量に摂取するよりもこまめに飲むことや、空腹時を避けて食後などに飲むのが効率よくナイアシンの摂取ができます。
一度に大量に摂取してしまうと、ほとんどが尿として流れ出てしまいますので、よりナイアシンを補給したい場合は、こまめに摂取するほうがお勧めです。
また、空腹時に摂取すると胃を荒らす可能性がありますので、空腹を避けて摂取するのが望ましいでしょう。
1日あたりの摂取目安量
出典:「日本人の食事摂取基準(2020年版)」厚生労働省
栄養機能表示食品の上限、下限
上限値60mg
下限値3.9mg
栄養素等表示基準値
13mg
栄養機能表示
ビタミンB2 は、皮膚や粘膜の健康維持ナイアシンは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。
摂取する上での注意
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、 より健康が増進するものではありません。一 日の摂取目安量を守ってください。
栄養機能食品 東京都福祉保健局