プロテオグリカン
プロテオグリカンは、「プロテ」はタンパク質(プロテイン)、「オ」は結合、「グリカン」は糖鎖を意味している通り、中心となるコアタンパク質に糖鎖グリコサミノグリカンが結合した糖タンパクの一種です。
プロテオグリカンはコラーゲン、ヒアルロン酸とともに、細胞と細胞の間を満たして、身体の組織を支えている細胞外マトリックスのひとつで、皮膚や軟骨など体内に広く存在しており、細胞の増殖・分化・形質発現の制御にも重要な役割を果たしています。
プロテオグリカンにたくさん含まれている糖鎖グリコサミノグリカンが水となじみやすいため、スポンジにように多量の水を保持することができ、プロテオグリカンに含まれるコアタンパク質は分子の中にヒアルロン酸結合をもっているため、保水力を持つほか、衝撃を吸収する機能も持っています。
プロテオグリカン含有商品が市場に増えている理由
当初は牛から抽出したプロテオグリカンが使われていましたが、1グラムあたり3,000万円という高価なものでした。
そのため研究や商品化の障壁となっておりましたが、近年、鮭の鼻軟骨より抽出する技術で低価格化が実現し、研究や商品化への道が広がりました。
弊社が提供するプロテオグリカン含有原料「SCPコンプレックス-LS」「SCPプロテオグリカン-LS」も、北海道産の鮭の鼻軟骨から抽出しております。
プロテオグリカンとコンドロイチンの違い
プロテオグリカンは、コアタンパク質に羽根状の糖鎖グリコサミノグリカン(主にコンドロイチン硫酸)がたくさん結合しているもので、分子量が非常に大きく、コアタンパク質の両末端に様々な活性を持っているのが特徴です。
それに対し、一般的なコンドロイチンとは、このプロテオグリカンが分解し、コンドロイチン硫酸単体として存在しています。ただし、この場合、コアタンパク質の両末端にある様々な活性は失われてしまいます。
また、コンドロイチン硫酸の分子量が60~70k(6~7万)ダルトンであるのに対し、活性が損なわれていない鮭鼻軟骨のプロテオグリカンはコンドロイチン硫酸の約20倍、1200k(120万)ダルトンくらいの分子量で、これが働く場所が異なる要因になっています。
コンドロイチンは、小腸の絨毛で吸収され、肌や軟骨の原料として機能します。
一方、プロテオグリカンは、分子量が大きすぎるため小腸の絨毛で吸収されず、小腸のM細胞から取り込まれバイエル板で様々な働きをすることがわかり始めています。
近年では、感染症、アレルギー、炎症性腸疾患、自己免疫疾患などの予防や治療に、粘膜免疫システムが重要な役割を果たしていることが認識され、注目されています。
弊社のプロテオグリカンの特徴
弊社の「SCPコンプレックス-LS」や「SCPプロテオグリカン-LS」に含まれるプロテオグリカンは、両端の活性部位が残っている状態で非変性であることが一番の特徴です。
切れてない一本のプロテオグリカンなので分子量は大きく、約1200kDa(キロダルトン)もあります。下記は本原料を分析した結果で、クロマトチャートのように単一の約1200kDaのピークが出てきます。
1日の推奨摂取量
メーカー推奨量:プロテオグリカンとして1日5~15㎎
プロテオグリカンを使った商品のご提案
美容・美肌として、膝などの関節対応として、サプリメント、化粧品のご使用をお勧めします。
プロテオグリカンは、非常に高価な原料です。
OEM供給の場合、原料の梱包サイズを気にする必要がございません。是非、弊社からのOEM供給も、ご検討ください。
プロテオグリカン-LSの原料情報
由来:鮭鼻軟骨
原料原産地:北海道 長万部
プロテオグリカン含有量:90%以上
梱包形態:200g(アルミ袋)、1kg(アルミ袋)
在庫状況:常時在庫
目安納期:3~5営業日
推奨剤形:直打錠、ハードカプセル
※弊社汎用原料のため、OEM供給の場合は、梱包サイズを気にする必要がございません。
なお、プロテオグリカンの化粧品原料(分子量ならびに保湿性の異なる2社の原料)も取り扱っております。お気軽にお問い合わせください。
鮭鼻軟骨抽出物の商品をお求めの方
弊社では、医療機関向けに、鮭鼻軟骨抽出物(非変性Ⅱ型コラーゲン:10mg、プロテオグリカン:7.5mg)の商品も供給しております。
お求めの方は、弊社までお気軽にお電話ください。
※本ページは原料メーカーである株式会社アンチエイジング・プロからの情報を元に作成されています。