ラフマ

概要

ラフマとは中国から中央アジアに分布する植物で、ラフマの葉っぱを乾燥させお茶や生薬として使われています。

近年では研究が進み、中国では薬として、精神安定、高血圧、脂質異常症などの薬に用いられている成分です。

日本ではお茶やサプリメントなど健康補助食品として用いられていて、薬物相互作用もなく安心して使用できところも人気を集めている理由です。

※似た効果が期待できるをする「セントジョーンズワート(セイヨウオトギソウ)」は抗うつ薬との薬物相互作用があります。

期待される効果

精神を安定させる効果

ラフマはさまざまな研究で睡眠の質を向上するが明らかになってきています。

睡眠の質がよいというのは浅い眠り「レム睡眠」と深い眠り「ノンレム睡眠」のサイクルが整っていることです。

睡眠負債国といわれる日本ですが、深い眠り「ノンレム睡眠」が足りていないといわれて、ラフマにはノンレム睡眠の時間を延ばす効果があるとされています。

引用文献 日頃の睡眠の質に不満を感じている健常な成人男女17名を対象に、被験者1日当たり50 mgのラフマ葉抽出物(ベネトロン®)またはプラセボを8日間摂取する臨床試験を実施しました。
その結果、ベネトロン®を継続摂取することで、睡眠の質(寝つき・熟眠感)の向上、作業に伴うストレス、集中力の維持を改善することが示唆されました。

引用文献:Jpn Pharmacol Ther 2018 46(1)117-125

イライラの解消

ラフマには、心のバランスを整えるために必要な「セロトニン」の分解を抑えて、分泌を増やす働きがあり、ストレスの軽減効果が期待できます。

セロトニンとは「幸せホルモン」と呼ばれ、感情をコントロールするために必要な成分です。

感情に起因する体内成分はセロトニンのほかにノルアドレナリンやドーパミンなどがあり、このバランスが感情にも関わってきます。

セロトニンは年齢とともに減少するため、増やす工夫をすることが心の健康にもつながります。

血流の改善

ラフマには様々なフラボノイドが含まれています。

特にビタミンPが豊富です。

ビタミンPは、単独の物質ではなく、「ヘスペリジン」、「ルチン」、「ケルセチン」、「リグナン」等のフラボノイド骨格を持つポリフェノールの総称です。

ヘスペリジンにはビタミンCの働きを助け、毛細血管壁を強くし血液の流れを良くする作用があります。


表示しようとする機能性(ヘルスクレーム)

本品にはラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンが含まれます。ラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンには睡眠の質(眠りの深さ)の向上に役立つことが報告されています。

関与成分の含有量/日

ラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリン

含有量:ラフマ由来ヒペロシド1mg、ラフマ由来イソクエルシトリン1mg

出典:原料メーカー(外部サイト)

サプリメントの対応について

対応剤形

  • 錠剤(タブレット)〇
  • ハードカプセル〇
  • ソフトカプセル〇
  • 顆粒〇
  • ドリンク〇

水溶性を高めたタイプもあるので、ドリンクやゼリーにも配合可能です。


記事筆者

アンチエイジング・プロ 管理栄養士 SAIKO 管理栄養士の知識を活用して健康食品サプリメントの商品開発を行っています。年間500件以上の食事指導の経験が自慢。・・・もっと詳しく