銅
概要
銅は体内に80mgほど存在する必須元素で、その約半分が骨や筋肉に、1割が肝臓中に存在します。
酵素の構成成分として、とくに血液を作るときの鉄の利用にかかわったり、体内の酸化防止や骨の形成を助けるなど様々な働きがあります。
多く含まれる食品
食品名 | 成分量 100gあたりmg |
イイダコ | 2.96mg |
ホタルイカ | 3.42mg |
カキ | 1.04mg |
イカの塩辛 | 1.91mg |
牛レバー | 5.30mg |
豚レバー | 0.99mg |
ココア(ピュア) | 3.80mg |
カシューナッツ | 1.89mg |
期待される効果
貧血の予防
血液中の銅のほとんどはたんぱく質と結合しています。
血漿中ではおもにセルロプラスミンとう酵素たんぱく質の構成成分として存在していて、このセルロプラスミンは鉄の代謝に必要な物質です。
動脈硬化を予防
血液中の銅は、赤血球中でSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)という酵素の構成成分として存在しています。
SODは活性酸素を分解する働きがあり、動脈硬化や糖尿病の予防に働きます。
引用文献
日本人の食事摂取基準(2020年版) 厚生労働省
令和元年国民健康・栄養調査報告 厚生労働省
日本食品標準成分表2020年版(八訂)文部科学省
eJIM 厚生労働省
サプリメント健康辞典 著者/一般社団法人日本サプリメント協会 監修/NPO日本抗加齢協会
栄養素の通になる第5版 食品成分最新ガイド 上西一弘
記事筆者
アンチエイジング・プロ 管理栄養士 SAIKO 管理栄養士の知識を活用して健康食品サプリメントの商品開発を行っています。年間500件以上の食事指導の経験が自慢。・・・もっと詳しく
サプリメントの対応について
対応剤形
- 錠剤(タブレット)〇
- ハードカプセル〇
- ソフトカプセル△
- 顆粒〇
- ドリンク〇
銅はミネラルの中でも毒性が低く、また、過剰にとった分はおもに便中に排泄されるので、とりすぎによって何らかな害が現れることはまずありませんが、亜鉛や鉄など不足しやすいとされるミネラルの摂取によって、必要量が増す可能性が言われています。 微量元素は相互に影響しあって代謝しているので、どのミネラルも過剰摂取は避けましょう。
1日あたりの摂取目安量
出典:「日本人の食事摂取基準(2020年版)」厚生労働省
栄養機能表示食品の上限、下限
上限値6.0mg
下限値0.27mg
栄養素等表示基準値
0.9mg
栄養機能表示
銅は、赤血球の形成を助ける栄養素です。銅は、多くの体内酵素の正常な働きと骨の形成を助ける栄養素です。
摂取する上での注意
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を守ってください。乳幼児・小児は本品の摂取を避けてください。
栄養機能食品 東京都福祉保健局