シトルリン

概要

シトルリンは、人間の体内や、スイカやメロンなどのウリ科の植物に多く含まれるアミノ酸です。

日本では、血流改善、血管の柔軟性アップ、筋肉増強などを目的としたサプリメントに使用されています。

ヨーロッパではシトルリンリンゴ酸塩が疲労の回復のための医薬品として販売されています。

もともと体内に少量存在するアミノ酸ですが、血管機能の維持に不可欠な成分であるため「スーパーアミノ酸」とも呼ばれています。

期待される効果

動脈硬化の緩和

シトルリンには、一酸化窒素 NO(エヌオー)を生み出す役割があります。

NO(一酸化窒素)には血管を拡張し血流を促進するはたらきがあり、動脈硬化の緩和や免疫のアップをサポートします。

シトルリンは、血球が血管壁にくっつくことを阻害し、血管が厚くなることを抑えるなど、動脈硬化の緩和に重要なはたらきをします。

動脈硬化を防ぐことで、高血圧や心筋梗塞のなどの病気を遠ざけ、全身の健康維持に働きます。

運動パフォーマンスのアップ

シトルリンには、運動時に筋疲労の原因となる乳酸や、体内で蓄積すると疲労の原因となるアンモニアを除去する働きが知られています。

そのことから、運動後の筋肉痛低減や疲労の軽減、パフォーマンスアップに関係しています。

アンチエイジング

シトルリンは抗酸化作用があり、天然の保湿因子であることから、「紫外線からのコラーゲン保護」「保湿作用」など若々しさを保つ作用があります。

また、血管を拡張させる働きがあり、血流を促してくれるため、栄養を隅々まで届けたり、老廃物の排泄を促してくれるので、循環の良い身体に導き、むくみや冷えの解消につながります。

その他にも血流を促すことで男性機能改善にも役立つため、男性、女性ともに嬉しい成分です。


サプリメントの対応について

対応剤形

  • 錠剤(タブレット)〇
  • ハードカプセル〇
  • ソフトカプセル〇
  • 顆粒〇
  • ドリンク〇

相性がいい成分

アルギニン

シトルリンとアルギニンには一酸化窒素をの生成を促し、成長ホルモンの分泌を助ける働きがあり、一緒に摂ることで相乗効果を高めることが期待できます。
注意点は、同時配合の場合、配合比率によっては特許に抵触する場合があります。また、アルギニンの配合量が多いと崩壊しやすいため、配合量に注意する必要があります。



記事筆者

アンチエイジング・プロ 管理栄養士 SAIKO 管理栄養士の知識を活用して健康食品サプリメントの商品開発を行っています。年間500件以上の食事指導の経験が自慢。・・・もっと詳しく