賦形剤

賦形剤とは?

賦形剤とは、サプリメントの機能原料以外に、製造をしやすくするために使用される原料のことを言います。

多くのサプリメントには賦形剤が使用されています。

賦形剤の役割

この賦形剤は様々な用途と種類があり、剤形によっても使用する賦形剤の種類が違います。

【賦形剤の役割】

  • 粉が機械につまらないようにサラサラにする
  • 材料を固めて、打錠を形成する
  • セルロース、ゼラチン、HPMCなどのカプセル原料
  • 粘着性を低下させ、製造機器から離れやすくする、カプセルを滑らせるための滑沢剤
  • 湿気を防ぐ光沢剤

賦形剤の種類と用途

鉄賦形剤は希望の剤形によって、使用される種類や用途が違います。

流動助剤・結着剤

原料の流動性(サラサラ度)を向上させ、原料が均一に回る、機械に詰まらず充填するなどの目的のために流動助剤は使用されます。

また結着剤は、主に打錠を形成するために使用される賦形剤です。

弊社でよく使用している賦形剤は下記になります。

【ハードカプセル】澱粉(コーンスターチ)、デキストリン、酵母
【打錠】デキストリン、乳糖、澱粉(コーンスターチ)、還元麦芽糖

ハードカプセルの場合は、原料の嵩比重に比例し、賦形剤の割合が決まります。流動性に問題のないものは、賦形剤は内容量に対して20%前後の割合で配合されることが多いです。

流動性が悪く、あまりにフカフカした原料(初期のNMNのような)は、賦形剤を30%以上必要とする場合もあります。

打錠の場合は、流動性を保ちつつ、固まるための結着力も維持できる賦形剤が使用されます。打錠の場合は30%前後の賦形剤を必要とする場合が多いです。

滑沢剤

打錠を製造する際に、製造する機械から離れやすくするために必要なのが滑沢剤です。

弊社で主に使用しているのは下記になります。

【打錠】ステアリン酸カルシウム、ショ糖エステル、ナタネ硬化油
※用途は一例になります。

工場によって使用する賦形剤は変わってきますが、できるだけ添加物表記ではないものを選択する場合はナタネ硬化油を賦形剤とすることが多いです。

賦形剤不使用でサプリメントを作れるか?

賦形剤=不要なものというイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、サプリメント製造において必要不可欠なものです。

最近は添加物が少ないサプリメントも市場に多数販売されています。

賦形剤は添加物扱いとなる原料が多いですが、なるべく添加物を使用せず、もしくは必要最低限に抑えることで、より自然由来のサプリメントに近づけることが出来ます。

使用する原料によっては添加物表記になってしまう賦形剤を使用せず、サプリメントの製造ができる可能性もあります。

メディスンアルファでは、こういったお客様のご要望にもなるべくお応えしています。賦形剤は必要最低限にしたい、添加物表記にならない賦形剤を使用したいなど、ご要望を営業担当にお伝えくださいませ。

※本ページは原料メーカーである株式会社アンチエイジング・プロからの情報を元に作成されています。